ご挨拶

宮下秀冽ホームページにお越し頂き、誠に有難うございます。私はこれまで、父初世宮下秀冽が草案致しました三十絃の作品を中心に活動を続けております。父は生涯をかけ、楽器の改良と作品の創作に情熱を傾け、多くの作品を残しました。それらの作品を多くの方に知って頂きたく、リサイタルで取り上げております。

このホームページでは宮下秀冽の作品と、箏曲の魅力、演奏会に関する情報を掲載したいと思います。



三十絃について

三十絃箏の創案は父初世秀冽が1915年頃より考究を重ね、1925年頃には一応の製作をみたのですが、低音部の細い絹糸絃が切れやすく、操作が意に伴わないものでした。その後、化学繊維の箏絃の発達により、細く丈夫な絃が出来るようになり、1955年頃に広い音域を駆使する三十絃箏が完成しました。

三十絃箏は従来の邦楽器になかった広い音域(全音階四オクターブ以上)と豊かな音量、さらに豊富なメカニック等、幾多の新しい特徴を表現することができる新楽器として世界的に評価されるまでに至りました。